富士見町商工会青年部
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広報 2008年開催行事 広報発行:平成20年11月
こんにちは!
私は、富士見町商工会青年部、鵜飼和仁です。

現在、花・野菜・ハーブの苗を富士見町で生産販売している、有限会社H&Lプランテーションという会社を経営しております。

皆さんは、“ふじみまち”を知っていますか?。
その名のごとく、はるか富士山を望み、北は八ヶ岳、南は入笠山の雄大な自然にはぐくまれ、野山に花々の香る美しい町です。

【苗の生産というと、業種としては“農業”に分類されるわけですが、会社組織で経営しているということから“商工会青年部の活動”に参加させていただいています。】

今日は、青年部活動を通じて、私の経営姿勢がいかに変化したのかについて発表します。

私の実家は、愛知県春日井市の花苗農場を経営しています。
漠然とした将来への思いを抱えたまま、農業大学を卒業。その後、当時、(まあ、今でもそうですが・・・)園芸先進国であったオランダへ、園芸技術と経営のノウハウを習得するために1年間研修に行きました。オランダ人特有の合理主義や経済観念に大きな影響を受け、帰国後実家は兄にまかせ、新天地の富士見町で新しい経営をスタートさせたのです。

勢いだけはありましたが、たかだか25の若造です。
何をやるにも最後は自分ひとりで決断・決定・実行しなくてはならいことに、不安いっぱいの毎日でした。
生産技術やエンジニアには自信がありましたが、経理・労務は全く無知で、青色申告が自分でできずに税理事務所にかけこんだり。。。。

土地の選び方も良く分からず、地元価格よりもずいぶん高く買ってしまったり。。。
とにかくたくさん失敗しながら、だんだんと地元の方に受け入れられるようになってきたのです。

ところで、なぜ富士見町で経営をスタートしたのか、お分かりでしょうか?

一番の理由。。。。これは意外に地元の農家の皆さんも気づいていないことが多いのですが、実は、富士見町は、園芸農業に抜群の環境なのです。

ひとつは、11,00Mの標高の高さにより、紫外線量が多く、花色が鮮明に出ること。
つぎに、年間の降雨量が少なく、低暖地に比べ乾燥しているため、病気になりづらいこと。
さらに、中央道の諏訪南ICから10分の立地で、関東・中部・関西まで 交通アクセスがいいこと!
そして、土地をまとまって確保でき、将来の拡張性があること!以上の点で富士見町を選びました。

その抜群の環境の中、数々の失敗を重ねながら、会社は開業6年目にして、実家の春日井農場と同じ規模まで成長しました。

そして、私の会社のオリジナルブランド、 “八ヶ岳パンジー・ビオラ”“八ヶ岳シクラメン”はその品質の良さで高い評価をいただけるまでになったのです。
ぜひとも皆さん、花屋さんでご覧になってください。

ただ、人生、いいことばかりではありません。

会社組織としては、利益をだしていかなければならないのですが、これがなかなか難しい!
社員数も少しずつ増え、多くのパートさんを抱え、正直私はあせっていたのかもしれません。

会社をもっと大きくしたいと思った私は、経営規模を拡大し増収・増益を狙いました。
結果として、臨時スタッフの確保・運転資金の確保・技術のバランスが大きく崩れ、大きな損失が出てしまったのです。

もともと利益がでづらい業種です。
しかし、社員は昇給させていかなければならない!
そのために、どうしても規模を拡大しなければならない!
と考えたための事業拡大だったのですが、昇給どころか経営事態が危ぶまれる状況にまで陥ってしまったのです。

なにが、間違っていたのだろうか・・・・自問自答で、落ち込む日々が続きました。


そんな中、私は、商工会主催 “オッコー祭り”の企画・運営に携わりました。 オッコー祭りとは、富士見町の夏の一大イベント。子供から大人まで大勢の方の参加型イベントです。
“オッコー”は富士見の方言です。「おおげさ」という意味で使われていましたが、転じて、「すごい!」という意味にも使われるようになった面白いことばです。夏の一夜を町民はもとより、訪れてくださった皆さんと一緒に“オッコー”に盛り上がりたいという願いを込めて、「オッコー祭り」と命名されたのです。

そのオッコー祭りで、私は青年部の下っ端として自分の役割に没頭しました。
20年間同じ場所で開催されていたものの、その場所が変わり、各方面との交渉のために何度も足を運んだり。。。
また、仕事の合間をぬって、地元企業に協賛していただけるようお願いにあがり、半数以上断られたり。。。結局、先輩方の交渉術もあって、なんとか本番にこぎつけ、イベントは大成功のうちに終わったのです。

パキパキと祭りを運営・進行させていく先輩方の底力に正直驚き、イベント終了後は、いままで感じたことのない充実感を味わいました。 その夜、盛大に商工会青年部員との打ち上げが行われました。

さんざん盛り上がっていた席上、自分の経営に対して、もんもんとしていた私は、よっぱらいのからみのように、“経営者として何が一番大切なのか”という質問を先輩方にぶつけてみました。

でも、それが良かったのか、でるわでるわ“熱〜い思い”が・・・・

自分たちの仕事に対する熱い思い。
地元・富士見町に対する熱い思い。
「利益を第一に考えるんじゃない」
「もっと仕事を楽しめ!」
「地元の人たちに愛されるようになれ!」と
しったげきれいされました・・・
「とにかく具体的に動くことが大切」とも諭されました。

事業拡大にばかり頭がいき、大切なことを忘れていた自分に、私は気づきました。
原点にもどってみて・・・・自分は花が好きなんだ。お客さんが感動する花を作り、届けたいんだ!
それから私は具体的に動き始めました。

まず、会社の従業員に対して、以下の社訓(スローガン)を示し社員とともに毎日実行するようにしました。

このようにしました。
ひとつ!.私たちは、消費者が感動し、癒される商品やサービスを提供します
ひとつ!私たちは、常に、誇り・自信・向上心をもって業務にのぞみ、やりがいと達成 感を感じる
“いい仕事”ができるよう全力を尽くします。
ひとつ!私たちは、地域社会から歓迎・支持・信頼され経済の活性化に貢献できるよう努力します。

偶然でしょうか?青年部の誓いの言葉に似ていますね

また、具体的に地域に貢献できることがないかと考えた結果、身障者施設や小中学校等の教育機関へ花苗を寄付したり、身障者が勤務している作業受託所へ仕事の委託も始めました。
さらに、今後の新しい需要の開拓として、こめさくくんというおコメの苗の販売を始めました。 おコメの苗???と不思議がる販売店の意見・地元コメ農家さんの厳しい意見もありましたが、実際には、日本の主食であるおコメについて、もっと消費者にわかってもらおうという商品です。
国内食料自給率の向上や、食育教育の一助になればなと考えています。
このような取り組みが今、成功しつつ会社は歩んでいます。

最後に、商工会青年部の精神が私の中で生かされ、経営姿勢にまで変化が及んだことに、今、とても感謝しています。
これからも、自分の仕事を楽しみ、事業家として、そして何よりも地域人として経営を続けていきます。
そして、どんなに利益がでようとも、これまでの経験と反省を生かし、地域に愛される経営を続けることが、富士見町の活性化につながると信じてやりぬく決意です。
これからも、思いっきりがんばります。

これで私の発表を終わります。
ご清聴ありがとうございました。
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